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2020.05.22 コラム

グルメ・テイクアウトポータルサイトのフェアネスについて・・①

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   ■ 世の中が、コロナ禍に巻き込まれる直前の3月に日本の公正取引委員会は、独占禁止法または競争政策の観点から問題になる可能性がある、取引慣行についての調査を実施し報告書と提言を挙げました。

対象は飲食店ポータルサイトです。

「飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書」

   この背景には、昨今、情報を中央集権型で大量に集約するデジタルプラットフォーマーが、データを独占することで、恣意的な改竄や、独善的なアルゴリズムによって、飲食店が不都合な競争環境にさらされるおそれがある事態は避けるべきである、また消費者利益の向上が実現されることを期待したい、
という至極真っ当な想いがあるからでしょう。

実際の調査結果では、本来あるべき姿からかけ離れた取引慣行の実態が明らかになっています。

   ■ また、コロナ禍の影響で、大きなダメージを受けている飲食店の皆さんにとっては、テイクアウトやドライブスルーを始めるなど、新しい業態を模索し、事業を維持していくという切実な現実に直面しているなか、グルメサイトやテイクアウトサイトの需要は、日増しに注目されています。ユーザーである私たちは「ステイホーム」のなか、いわば「社会の公器」(インフラストラクチャー)になっているグルメやテイクアウトのポータルサイトを使って、その表示順位や、メニュー写真、評点などを気にしながら、お店を選んでいるわけですから。でも、どこまで公正なモノか、わからないのが本当のところ。実際、今回の調査では、約89%のユーザーが、表示順位の決定方法を知らない状況である、としています。

   ■ 今回は、こんな時期だからこそ、なくては困るし、日ごろ大いに活用させていただいているグルメサイト、テイクアウトサイトのあるべき姿を 「飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書」 から探ってみたいと、思います。同時に「データの民主化」を標榜するジャスミ―ならできることも考えていきたいと思っています。しばしお付き合いのほど・・・。


➀グルメサイトでの気になる表示順位についてです。
各ポータルサイトでの基準は様々であろうかとおもいますが、表示順位を決定する要素について、以下の
ヒアリング結果が出ています。


・飲食店とグルメポータルサイトとの契約プランの金額
・インターネット予約機能の有無、予約実績
・閲覧数
・更新日時
・口コミ数とその投稿日
・情報掲載(コンテンツ)の量、豊富さ
・特典の有無
・指定地の距離
などが主な要素。これらのコンビネーションももちろんあり得ます。


この要素を見ながら、報告書にある飲食店側の意見に耳を傾けてみましょう!


 「表示順位が下がるとユーザーの閲覧数が下がるので新規顧客が見込めなくなる。よって、高額な掲載プランを契約せざるを得ない」
 「サイトの営業が提示する上位表示される高額プランの契約で押し切られてしまう」
 「1P目に掲載されることと、2ページ目の掲載されることは、感覚として4倍程度の集客の差を感じる」
 「お金を出せば上位表示され露出が増えるというグルメサイトのビジネスモデルは、実際に来店したとき

のギャップから、そのサイトや店舗への不信感と繋がっている。このビジネスモデルは転換が必要」

などの声が上がっています。


   ■ つまりユーザーに大きな影響力を持つようになった現状のポータルサイトは高額の掲載プランに契約しないと上位表示をしてあげない・・・という、“上から目線”の立場から、飲食店に対して不当な不利益を与えかねない恐れがあるわけです。実際に飲食店側は不当に表示順位を下げられる恐れがないわけではない想いもあり、「物言えば唇寒し」の状況ではあるようです(これは独禁法上の「優越的地位の乱用」にあたる恐れがあります)。実際にはポータルサイトに掲載加盟している飲食店約11%が、一方的な契約内容の変更を受けたことがあると回答しています。





・・・・・・・・・・・・・・・つづく


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