ジャスミープロジェクトの着想秘話!『2/2』
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前回では東日本大震災の際に多くの人々がインターネットの力に救われたと同時に、
流言飛語が乱れ飛んでいるうちに社会が不安に陥ってしまったことをお話ししました。
この背景には、社会にとって安心安全なIoTプラットフォームの必要性を予見したジャスミーの創立者たちは
ジャスミープロジェクトの事業化の考察をはじめました。
インターネットの普及とともに、IoT技術もめざましく進化していて、私たちの日常生活に浸透しています。
スマートフォン、スマートハウス、スマートシティなどのように、
新しいテクノロジーがあらゆるモノをスマートに改造しました。
時間を9年前に巻き戻しますと、もし町のあらゆるモノがインターネットにつながっているなら、 地震や津波またそれにより起こった火災をいち早く検測できるかもしれません、
救援人材・救援物質と被災状況をもっとスマートに配分できるかもしれません、
そして もっとたくさんの命はIoTで救われるかもしれません。
一方、災害が発生したあと、多くの人が情報に飢えています。
正確な情報発信が不足している状況下で、あわててフェイク・ニュースに信じてしまい、
そして拡散してしまいました。
一人ひとり小さな行動ですが、社会全体に大きない影響を及ぼし、救援活動がさらに困難になって、
深刻な被害が発生する可能性もあります。
しかし、拡散されたデマがどこから始まったのはわからないし、
ほかの人は本当に確認したかも把握できません。
ブロックチェーンをベースにしたSNSやニュースサイト上での情報発信・転載が実現できれば、
嘘の情報は排除できるではないでしょうか?
「コンセンサスアルゴリズム」より参加者多数の合意を得ないと、次のブロックを生成できない、すべての履歴をトレースできるため、情報の出所や修正履歴の確認も可能となります。
つまり、ブロックチェーン上ではみんなが認めた唯一の真実はシェアされています。
ちなみに最近新型コロナウィルスが大騒ぎになっている中、
中国でのあるブロックチェーンの使い方が注目されました。政府の情報統制に対して、スマートコントラクトにより消えず、決して改ざんできず、世界からアクセスすることができる
記事をイーサリアムのブロックチェーンに書き込みました。
詳しいについてはこちらの記事をご覧ください。→
「コロナ肺炎を機にブロックチェーンの使われ方が注目されている」
最後は個人情報管理の問題です。
紙で管理している個人情報でも、電子化してデータベースに記入した個人情報でも、
誰にアクセスされた、いつどのように改ざんされかという履歴はなかなか把握しにくいです。
▶︎ その結果、同一人物にもかかわらず、違う会社やサービス、ひいては行政機関においても、
違う情報を保存していることになっていたとしても、おかしくありません。
特に災害時には速やかに救援活動を実施するために、政府や支援者たちが正しい個人情報を把握すべきです。
個人にとっては、自分の情報をブロックチェーン上で正しく管理・更新し、そして事業者にアクセスしてもらう記録もブロックに書き込んでユーザにとって非常に安心ではないでしょうか。
当然、単純なアイデアから成熟したサービスまでの道はもちろん容易ではありません。
しかし、社会全体に有益なサービスなら、みんなが安心安全に暮らせれば、どんなに難解でも、
ジャスミーは初心を忘れずこの道で開発を続けていきます。